謎の掛け合い

大山崎「よお勝山」
勝山「おお大山崎
大山崎「久しぶりだな」
勝山「ああ、久しぶり」
大山崎「何してんの」
勝山「うん、バスを待ってる」
大山崎「あ、そう」
勝山「うん」
大山崎「…」
勝山「…」
大山崎「…あのさ」
勝山「何?」
大山崎「今って暇?」
勝山「暇っちゃ暇」
大山崎「ならさちょっと飲みにいかね?」
勝山「いや、バス待ってるからそれは無理だな」
大山崎「あ、いやこの後別に予定がないならっていう意味でさ…」
勝山「ああ…でもオレバス待ってるからさ、すぐ飲みには行けないよね」
大山崎「何か用事?」
勝山「まあ家に帰るという、用事といえば用事」
大山崎「あ、じゃあ特に何もないんだ」
勝山「いや家に帰るよ」
大山崎「じゃなくてまあ暇って事だろ」
勝山「ああ、今は確かに暇だよ。バスも来ないし」
大山崎「じゃなくてこの後特にスケジュールないだろって事なんだけど」
勝山「家に帰るというスケジュール以外はないね」
大山崎「家に帰るのは置いといてさ」
勝山「いや、置いといたらオレは家に帰れないよ」
大山崎「だからさ、家に帰るだけならこの後予定がないって事じゃん」
勝山「オレは家に帰るという予定を立てているんだけどね」
大山崎「それは一般的に予定って言わないんだよ」
勝山「それは大山崎、お前の思う一般的とオレの思う一般的が一致するとは限らないと思うんだけど」
大山崎「いやいや、普通に帰るだけなら誰も予定ないっていうよ」
勝山「普通の定義も各々違うと思うよ」
大山崎「…てか、わかったよ。もういいよ。飲みに行きたくないんなら、最初からそう言えよ。小学生みたいな事言って牽制すんなよな」
勝山「は?大山崎、お前の言っていることがオレにはよくわからなんだけどな」
大山崎「はいはい、じゃあな」
勝山「ん、何だか訳がわからない…」
大山崎「…」
勝山「帰るのか?」
大山崎「…帰るよ」
勝山「そうか…というこうとは大山崎にも帰る予定ができたわけだ。残念だ。また暇があれば飲みに行こう」
大山崎「…」
勝山「…」
大山崎「…ああ、またな」
勝山「…」
大山崎「…めんどくせ」