灰色の銀貨

最近何故か微妙にはまっているのが、今やそこそこワールドワイドになった“DIR EN GREY”です。
何故はまっているのかは上述したように“何故か”なので自分でもよく分かりません。
どうやら最近のDIR EN GREYはメイクを落として、もうすっかりヴィジュアル系ではなくなっているようです。何かヴィジュアル系みたいな感じのメロデーラインのハードロック、ハードコアバンドって感じです。

個人的にお気に入りの曲は『朔-saku-』と『脈』ですね。
『朔-saku-』なんかは割と最近の曲なのにタイトルがヴィジュアル系ぽいです。
このPVはなんだかグロテスクで中二病臭さとリアルな残虐性の中間くらいのイメージがあります。


ちなみに初期の頃に出てた『cage』という曲がありますが、あれの歌詞の意味が今になってようやく分かりました。子供の頃はマゾとかサドとか言ってヴィジュアル系ぽさみたいなもんをただ出したいだけだろう?とか思って嘗めていましたが以外にそうでもなかったようです。いや、まあヴィジュアル形ぽさみたいなもんを出したかった事は出したかったんだとは思いますが。


それにしてもこの人たちのPVってグロテスクなのが多いですね。

そういえば新曲のカップリングにミュージックステーションで披露し苦情が殺到したという名曲『残-ZAN-』のセルフカバーが入ってるようですね。

オリジナル(苦情Ver)

タモさんの前を通っちゃいけないよ


セルフカバーの方


ヴィジュアル系らしいハードコアから普通のデスコアになりましたね。

という事でヴィジュアル系ではなくなっても現在のヴィジュアル系の形を作ったのはDIR EN GREYです。ヴィジュアル系音楽界のダウンタウンみたいなところじゃないかと思います。ある意味で彼らの日本の音楽界における影響は計り知れないものがあります。ヴィジュアル系というイメージがまだまだ強く残っているせいか、海外の色々なロックフェスチバルに出て批判されようとも、彼らを僕はこれからも応援していきたいと思います。

文:笹本剣太朗(TAWAR RECORDS)